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. SF短歌「月」と「雛星」について 安部ひろみ 12/01土11:37[15]

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SF短歌「月」と「雛星」の画像についての解説。

●「月」
 一見、ありそうな場面だけど、これはありえない場面でもある。
 それがわかる人は、かなり宇宙の知識が豊富な人だね(^^)。
 まず、アングルが月の後方(地球から見て)に回らないと、手前に月があって、奥手に地球という構図にはならない。
 多くの探査機が月に飛んできたけど、これほど離れた位置から月を見ることができる位置には行っていない。しいていえば、火星に向かった探査機が、通りすがりに地球を振り返ったときぐらいかな。
 第二に、月はほぼ正面(地球から見て)を写したものである。
 月は地球に対しても常に同じ面を向けている。これを秤動効果という。火星の月である、フォボスも同様に同じ面を火星に向けている。
 つまり、月の後に回っていれば、月の裏側が見えているはずなのである。
 加えて、月や地球のような明るく光を反射している天体に露出を合わせると、背景の星はまず写らない。
 よって、この場面は合成なのであった(^^)。

●「雛星」について
 雛星は火星のことだそうだ。
 メインとなっている惑星は、もちろん火星。ちょうどマリネリス渓谷あたりが中心になっている。
 背景の荒れた地面も、火星である。パスファインダーの撮った一コマを使っている。赤い空はPhotoshopで作ったもの。これだけはまったくの架空である。火星の地表と赤い空をイメージ的に合成した。実際の写真では、ここまで赤くはない。
 ちなみに、火星の朝焼けや夕焼けは「赤い」のではなく「青い」のである。色がつく仕組みは同じだが、効果は地球とは逆なのだ。
 火星の青い夕焼け……見てみたいものだ。
安部ひろみ mail 2001/12/01土11:37 [15]



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